大潮 満潮;06:53 18:17 干潮;00:17 12:34 月齢;0.6
むかしむかし、ある村に、フミカズという名前の男の子がいました。
フミカズの友だちは、海の生き物たちです。
「はっけよい、のこった、のこった」
「フミカズ、がんばれ、アオリーさんも負けるな」
だけど勝つのはいつもアオリーで、エギンガーのフミカズはアオリーにはかないません。
「こうさん、こうさん。でも、次は負けないぞ」
今度は、フカセです。フミカズ一人と、海の中の魚たちの勝負です。
魚たちの中には、体の大きなアオジョーやハチキ、クサビやビングーもいましたが、フミカズにかないません。
「フカセは、フミカズの勝ち!」
なんとも大変小柄なフミカズですが、器用さだけでなく、とてもやさしい男の子です。
ある日、上石寺の瀬に行くと、魚たちが困っていました。
「どうしよう? お腹がすいてたまらないよ」
「よし、ぼくにまかせておけ」
フミカズはエサを混ぜ、仕掛けを作ると、
「よし、これで大丈夫だ」
と、いって、エサの付いた仕掛けを流しました。
ドーン!
すると大きく竿は曲がり、フミカズがそれを強引に寄せてくると、あっという間に一匹のクロが浮いてきました。
「えっ? うそ? マジ?」
釣られたクロはビックリした顔で、フミカズのスカリの中へ入れられました。
その後、器用さとやさしい心を持ったフミカズは立派な青年になり、大きなクロを次々と釣っていったということです。
口太グレ 44.0㎝ 1.39㎏
尾長グレ 22.5㎝ 0.17㎏
おしまい
※文章は、童話『金太郎』を基にしたフィクションです。
しかし、ナイスサイズの口太を釣ったのはノンフィクションです。
まさかフミカズがあの物語の主人公だったとは(^_^;)しかし、ナイスサイズ!前日の水没が報われたネ(^_^)v
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